2003-05-23 あるネット中毒者の告白-前編-

_ 手持ちのパソコンの

調子が悪く、インターネットに接続できない。

正確にいうと、つなぐことはできるんだけれど、すぐ凍る。

書き込みするとエクスプローラーが固まってしまい、

まったく動かなくなる。

_ パソコンに

詳しくないので何が起こったかわからない。

フリーズしては再起動、フリーズしては再起動。

まったくもう、なにがなんだか....。

_ メールは

たまるし日記は書けないし、

ネットから隔離された日々が続く。

_ 最近、

とうとう手が震えだした。

妙にイライラし、理由もなくそわそわする。

ネットにつなげないでいるこの瞬間にも、

誰かからメールが届いているんじゃないか。

面白い出来事があったから、日記に書きたいのに....。

今日なんか、ジェームス・ブラウンにそっくりのおばさんに会ったんだぜ。

早く日記に書かないと、忘れてしまうよ。

やばいやばい、早くネットに接続しなければ。

ああああ、こんなことしてる場合では。

_ カタカタカタカタ。

気が付くと右手の人差し指でしきりに机をクリックしている。

電卓でブラインドタッチを延々したかと思うと、

エレベーターのスイッチをダブルクリック、

駅で切符を買う時でさえ、クリック、クリック、クリック。

_ そのうちに

震えだけでなく、精神に変調をきたすようになった。

いらいら、そわそわ、いらいら、そわそわ。

あああ、光ファイバーなんかじゃなくていい、ADSLもいらない、

テレホーダイでいいから、

俺をネットにつながせてくれ、

俺を世界にアクセスさせてくれ、

誰か俺にコネクトしてくれ。

_ 禁断症状が

マックスになり、俺はたまらず街へ飛び出した。

街角にたむろする、イラン人の闇プロバイダーの言い値でパスワードを買い、

モグリのアクセスポイントからネットにコネクトする。

何日ぶりかでネットに接続した喜びに体は打ち震え、

脳からは快楽物質が分泌された。

全身が、恍惚に満たされる。

_ そうして今、

この日記を書いている。

ドンドンドンドン、さっきから扉を強く叩く音がする。

そういえば今日あたりサツの手入れが入るかも知れないと、

別のジャンキーが言っていた。

例の、サイバーポリスとかいう奴らだ。

まさかとは思うが、ちょっと見てこよUkarpoaleup[@wkffl[ekppasd

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